ふきん一枚の、最後のお役目

9月に入り、朝晩の風が少しだけやわらかくなりました。

涼しくなってくると、暑さに紛れて見ないふりをしていた場所が、

ふと目に入るようになります。

わが家の場合は、洗濯機のわきでした。


手が入らない、という理由で

洗濯機と防水パンのあいだ。指一本がやっと入るくらいの、細いすき間です。

ほこりがたまっているのは見えている。でも掃除機のノズルは入らず、手も届きません。

「今度、洗濯機を動かしたときにやろう」

そう思ったまま、季節が過ぎていきました。


役目を終えた一枚を、もう一度

そんなとき、毎日のように使ってきたクリーンプラスが一枚、しまってあるのを思い出しました。

「細く切って、棒に巻いたら届くかも」

そう思ったものの、いざハサミを持つと少しためらいました。

数か月、毎日のように台所で使ってきた、手に馴染んだ一枚です。

それでも、最後にもうひと働きしてもらおうと、思い切ってハサミを入れました。

作り方は簡単です。

▶︎ ふきんを幅3cmほどに細長く切る
▶︎ 割り箸にくるくる巻く
▶︎ 輪ゴムで3か所とめる

使ったのは、家にあったものだけ。

細長い「すき間掃除棒」ができました。


濡らして、すき間へ

切った直後は、切り口から細かな繊維が少し出ました。

そこで水でさっと濡らしてみると、繊維も落ち着きます。

湿らせておくと、ほこりが舞いにくいのもよかったです。

洗濯機のすき間に差し込み、奥から手前へなでるように引くだけ。

引き抜いてみると、黄色かった布が、汚れやほこりをしっかりキャッチしてくれていました。

糸くず、髪の毛、細かなほこり。

「ここにもあったのか……」

見えていたのに、手が届かなかった場所。

何度か繰り返すと、ほとんどほこりがつかなくなりました。

かかった時間は、10分ほど。

手が入る広いところは、切って残ったほうの布で拭きました。


洗えば、また黄色に

汚れた布を水で洗ってみると、ほこりや黒くなっていた汚れが、するすると流れていきました。

洗剤は使わず、水だけ。

軽く押し洗いすると、また黄色が戻ってきました。

使い捨てのシートなら、一度使えばそこでおしまい。

でもこの一枚は、数か月毎日のように使ってもクタクタになりにくく、

最後までしっかり汚れを拭き取ってくれます。


最後まで使えたことが、うれしい

クリーンプラスは、使い込むほどやわらかくなり、手に馴染んでいきます。

そんな一枚を最後に切るのは、少し寂しく、「ごめんね」という気持ちにもなりました。

使い終えた掃除棒は、そのあと手放しました。

巻いたままだと中まで乾きにくいため、また必要になったら、そのとき役目を終えた一枚で作ろうと思います。

手放すとき、「ありがとう」と声に出しました。

数か月、毎日のように台所で使ってきて、最後には、手の届かなかった場所まできれいにしてくれた一枚。

役目を終えたと思っていた一枚が、もう一度暮らしを整えてくれた9月でした。


※ クリーンプラスは、初めて使うときにも細かな繊維が少し出ることがあります。

 使用前に一度、水ですすいでからお使いください。

 切った直後も同様で、今回は水ですすいでから使用しました。

※ 今回は、数か月使って役目を終えた一枚を再利用しています。


▶︎クリーンプラス3枚入り
▶︎クリーンプラス1枚入り

文・写真:チョコつも